私はこのレポートの全文をきちんと読んだわけではないのですが、衝撃的だったのは、1970 ~ 2016 年の間に、モニタリング対象の哺乳類、鳥類、両生類、爬虫類、魚類の個体群で平均68%(範囲:73% ~ 62%)が減少している、ということ。
え!? そんなに…!??
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人間がすべての生物を把握しているわけはないので、もちろんおよそ7割の個体が減少したというのは間違いかもしれない。もしかしたら、わからないところで新種が発現していて、トータルでみたらそこまで減少していない可能性もないわけじゃない。
でもね…、確かに自分の幼いころと比べてみても…、
用水路は土からコンクリートになり、川からくだってきていたクチボソなどの小魚は見なくなった。カワニナが住めなくなったことで、蛍も姿を消した。ドジョウもいなくなった。トノサマガエルも見なくなった。もともと大きなゲンゴロウは見たことがなかったけれど、小さなコシマゲンゴロウもいなくなったし、少なくてもまれにみることのあった水カマキリもいなくなった。
農家をつぐ人がいなくなったことで、農地は荒れたり、貸し出されて埋め立てられ、オケラやはさみむし、みみずなんかも少なくなったなぁ…。むかしは時々畑の中で立ち上がる姿を見せてくれたイタチも現れない。
ちょっと考えるだけでも、私の身近でこんなにもいなくなった生き物がいる。増えたのはかわいくないアメリカザリガニとか、アカミミガメとか、強そうな外来種ばかりなイメージ。
レッドリスト指数というものを見ても、多くの生命が存続の危機にさらされていることがわかる。
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絶滅危惧種に関する IUCN レッドリストのデータに基づく「レッドリスト指数(RLI)85」は、生存確率の傾向(絶滅リスクの逆)を示している 86。グループ内のすべての野生生物が近い将来に絶滅する見込みの低い低危険種(LC)に分類される場合は RLI が 1.0 となり、すべての野生生物が絶滅してしまった場合は RLI が 0 となる。数値が安定している場合は、そのグループ全体の絶滅リスクが変わらないことを意味する。生物多様性の減少率が低下すれば、RLIは上昇傾向を示す。一方、RLI の減少は種の絶滅に向かうスピードが加速していることを意味する
地球上の酸素の6割の生産に関わるとされるサンゴが絶滅に向かうスピードが半端じゃない!? 実際、地球上の酸素が減ってきていると指摘している人もいる。 その上、グラフでは2010年以降どうなっているのかわからないのが、より一層不気味じゃないの~💦。
ついつい「自分だけがなにかやっても大したことは出来ない」と思いがちだけれど、その小さな力が積み重なれば大きな力になるはず! みんながあきらめないで、ほんの少しのことでも気配り出来たら、きっと何かを変えられると信じたい。
私自身が今やっていることは、お惣菜などを買わずに出来るだけ食事は作ること、ペットボトルは買わないこと、化学調味料は出来るだけ添加されていない食品を選ぶこと、洗剤は自然分解される石鹸を主に使うこと、化学物質が使われているものにはビーワン商品を混ぜること、不要なエネルギーを使わないために、電気や水をこまめに止めること、こんな感じ?
些細なことしかできないけれど、その気持ちが大切なんじゃないかな。
そして、些細なことの一つとして、『セーブ・ザ・リーフ』の上映会をすることになりました。沖縄ならびにオーストラリアはグレートバリアリーフの珊瑚の現状がわかるドキュメンタリー映画です。
詳しくはこちらのページをご確認の上、予定が合うようでしたらぜひご参加ください。といっても、会場がそれほど大きくないので、先着20名程度の予定です。ご希望者が多ければ、再度企画したいと思います!